• リハトレ鳴尾
  • リハトレ武庫川

ブログ

トップページ > ブログ > ブログ > むこログ-Vol.39-「良い姿勢?で動きやすい」

むこログ-Vol.39-「良い姿勢?で動きやすい」

リハトレ武庫川ブログ-Vol.39- 

 こんにちは、雨の季節がやってきました。皆さんは、雨に対してはどのような印象ですか?好き?嫌い?色々な意見があるかと思います。では、晴れに対してはどうでしょうか?きっと、いまは良い印象かと思いますが、おそらく梅雨が明けて晴れが続くと嫌になるやもしれませんね。カンカン照りで暑い熱い夏、となると印象が変わり雨が恋しくなるんじゃないでしょうか?雨も昨今の災害級となると話は別ですが、雨も1つの風景と詩や絵などを見ても思います。何事も、見方、感じ方、状況で異なりますね。

 さて、そんないま皆さんの姿勢という状況はどうでしょうか?身体は動きやすいですか?完璧だ!という人はきっと少ないでしょう。では、そのための努力はなにかしていますか?やっている!という人も少ないでしょう。待っていても状況はあまりよくはなりませんし、きっと待っていては酷くなる一方でしょう。「姿勢というのはそもそも生活習慣によって出来る現在の適した姿勢」と言えるでしょう。日頃使う筋肉や体勢に左右され、それによりトレーニングされていくためいまの姿勢が出来上がるということです。なので、無理に直したり、真っすぐにすることによってパフォーマンスが低下したり、身体を痛める原因になったりします。アスリートに対してもそうです。それぞれの競技によって必要とされる筋力は異なり姿勢も異なってきます。「競技にとっての良い姿勢」がある訳です。ですので、指導する際は、その競技の特異性というのを理解して姿勢作りをする必要があります。姿勢を変更することで、パフォーマンスの低下も起こりますが、それは使う筋肉が変わり脳や神経が学習するのに時間を要するから起こります。

 そんな中、高齢者の方のいい姿勢とはどうあるべきか?機能訓練などをする際に考えることです。利用者さんで多いのは「痛みを取ってほしい」そんな意見です。目先のお話で、いまどうにかして欲しいという問題です。そして状況が変わるということはあまりないでしょう。機能訓練指導員の先生方なら当たり前にされているかとは思いますが、その利用者の生活環境、状況、リズムなど特異性から機能訓練を作成されていることでしょう。そこから、痛みの原因となっているであろう動作を割り出し、機能訓練をすることが必要となると思います。デイサービスでの移動中、運動中より動きのエラーはどこかと考えられている方も多いかとは思います。「どんな動作がしにくい?」→「そのときの動きを再現してもらう」→「姿勢はどうなっているのか、筋肉は動いていないのか?」→「阻害してしまう日常動作はなにがあるのか」などを考えているかと思います。そんな中から、いまの利用者さまの日常生活に適したいい姿勢というのを考えてもらう必要がありますし、そこを目標に機能訓練は利用者さまと一緒に進む必要があるかとは思います。今、その方のベストなパフォーマンスを引き出せる姿勢を目指していきたいものですね。

むこログ🍀豆知識

「筋肉も認知症になる?」

皆さんは認知症に対してどのようなイメージをもっていらっしゃいますか?人間は生まれてから認知機能を獲得して成長して物事を判断できるようになってきます。その過程は様々で、個人差があり性格の差も出てくると思います。中には住む地域からの倫理観や風習の違いより獲得するものも異なってくると思います。本能に理性が足されていくということですね。この違いから、衝突があるかと思いますし、考え方が理解できないということも発生するかと思います。そして、それを失っていくというのが認知機能の低下となりますね。筋肉も一緒で、どう動かすのか?どのように動かすために効率化するのか?で脳に記憶されていきます。動かし方も覚えていき、神経の伝達速度など発火閾値といったものがスムーズになります。しかし、使っていない使わなくなったものというのは使い方を忘れてしまい、どう動かしていたか無意識に動かなくなってきます。ある種の認知症のようなものですね。獲得したものを失ってしまうわけです。「昔はできた」「なんで出来ないのかわからない」そんな言葉も聞きますが、やはり動かすのは脳なので「再学習」が必要となります。反復練習ついでに、忘れてしまったならちょうどいい、いまに適した動かし方にしてしまおうとポジティブに考えられたらと思います。以前と同じようにはまず無理でしょうかた、ベストな動かし方、この際に考えていきましょう。