むこログ-Vo.42-「バリアフリーで機能低下」
リハトレ武庫川ブログ-Vol.42-
みなさま、こんにちはリハトレ武庫川です。8月となり、夏真っ盛りの暑さというか熱さになりましたね。熱中症も自然災害とするかという話もありますが、そんな熱中症の水分補給の伝え方も昨今変化していますね。以前は、「水分補給」から「こまめな水分補給」という言葉になって、「喉が渇いていなくても水分補給」という風に変わりましたね。伝え方で受け取り方も変わります。高齢者のかたは特に、喉が渇いているという感覚が鈍くなっていますから、この伝え方は大事ですよね。皆さまも伝え方に苦慮されているかたは多い事かと思います。
ではでは本題「バリアフリー」という言葉、20年前ほどに声を大にして言われるようになり、整備が進んできましたね。駅にエスカレーターやエレベーターが設置され、点字ブロックの整備、スロープが出来て「移動しやすい」「楽やわ」となりましたか?はてさて、それは一体誰の為?と考えると、それがないと移動が困難な方ですね。元気な方も使ってもいいですが、使って当たり前という方もいるかと思います。むしろエスカレーターがある中、階段上っていると、変に見られるということもあるのではないでしょうか。なぜ階段使わないの?「楽したいから」「しんどいから」となるかなと思います。「しんどいから」なら、多少よいかと思いますが「楽したいから」も体力温存しとくという面があるかもしれませんが、こういったことから体力面が低下して、筋力の低下を生んでいきますよね。そして、使わないといけなくなります。むろん、エスカレーターなどは快適な移動のために健常者が使うことを目的ともしているので別に構わないかと思います。
「段差」はどうでしょうか?小さな段差に躓きやすい。などもあり敷居をなくすなどをしたお家もあるかと思います。しかしながら、無くすことにより「段差に注意する」という意識が減ってしまいますね。いざ段差があったとき、どうなってしまうのか、それは分かりません。
デイサービス内で利用者さまが移動されるとき、どういったルートを考えていますか?
「利用者さんに任せている」
「安全なルートを設定している」
「利用者さんの機能に合わせて設定している」
などなど、いろいろとあります。
では、介護職の方と、機能訓練の方で、誘導は違いますか?
基本的に、安全で利用者さまの機能を考え、移動、誘導を行っているかと思います。他には、「こっちの方が楽だから」と利用者さまがこだわっていることもあるかと思います。それは怖いから、やりたくないなどもあるかと思います。しかしながら、その動作というのは「不得意」な動作ではないでしょうか?ふとした移動の中で、そんな不得意があるならば、機能訓練指導員の方や、余裕と安全が確保できる介護職の方であれば、その「不得意」を選ぶのも1つのADL、QOLの向上に繋がり、身体の痛みの軽減にときに繋がるのではないでしょうか?そんな、施設の中での不得意の発見と、ADLやQOLの向上を考えてみてはいかがでしょうか。
むこログ🍀豆知識
「糖質でも浮腫む?」
「食べ過ぎて塩分のとりすぎで、浮腫んだわぁ」という言葉を聞きますが、それは糖質のせいではないでしょうか?ということがあります。糖分を取ることで血中にインスリンの量が増えますが、それにより膀胱に負担がかかり、塩分の排出が妨げられ、水分の排出もされにくくなります。そうすると、体内の塩分も増えていき、血圧上昇にも繋がる可能性があります。みなさん、改めてバランスのよい食生活を見直してみましょう。